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李舜臣、再び

あらすじ&感想 9 ---李舜臣、再び---

第93話 7月23日 放映

李英男は胸を痛めながら閑山島の清野を命じる。しかし、燃える閑山島よりもこの場所に日本軍の旗が翻る事の方がもっと心痛かった。
李英男の一行が李舜臣の白衣従軍している慶山道草渓に入ると、閑山島の状況を知ったソン・フィリプは怒りを押えられずにウ・チジョクにつかみ掛かる。

漆川梁の敗戦で艦隊を失った事に責任を感じ、苦悩するウ・チジョク。
「艦隊よりも重要なのは人だ。生き残ってくれて感謝する」
と李舜臣は彼を励ます。ウ・チジョクは
「もしかすると、全てを失った訳ではないかもしれない」
と注意深く李舜臣に、ペ・ソルが脱営した時に持って逃げた船について話すのだった。

漆川梁の敗北で騒然としているのは朝廷も同じだった。誰も打開策を示せない中。ユン・ドゥスが沈黙を破り、李舜臣に反逆罪と白衣従軍の不名誉を洗い流す機会を与えようと言うと、柳成龍は二度と李舜臣の名を挙論するなと激怒する。李舜臣のよき理解者である柳成龍は李舜臣を守れなかった自分の非力さに罪悪感を感じていた。
しかし結局宣祖は、李舜臣を失脚させた事を後悔していると、再び三島水軍統制師に任命する教書を下すのだった。

再び三島水軍統制師に返り咲いた李舜臣は、慶山右水師ぺ・ソルから12隻が会寧浦に隠されている事を聞き出し出発する。船ならば2日の距離であるが、李舜臣は陸路を行く事にした。
行く道々で潜んでいた将校、兵士、民衆達は、李舜臣を見て、恩讐を晴らしたいと慟哭しながら追いかけて来る。
そして会寧浦に到達し、隠されていた12隻に一同感慨を覚えるのだった。


<とぶわにの感想>
泣きました。
傷も癒えぬまま復帰する李舜臣。
王は自分を捨て、そしてまた戦場に復帰せよという。
明らかにその目には怒りがみなぎっていました。しかし、李舜臣は御命を受けます。「刀のうた」にはこの時李舜臣が朝廷からの使者を待たせ、弓を射ちに行ったなど、李舜臣の心の葛藤を描いていました。

そしてにっくきはぺ・ソル。「刀のうた」でもぺは腰が痛いなどといっては会議を休んだり、李舜臣を馬鹿にした態度をとっています。李舜臣も「こいつ・・・斬るべきか?」と何度も思っています。でもまた脱営してしまうんですが。
しかし、ぺが隠した12隻が皮肉にも朝鮮水軍の危機を救いました。よかったというべきか、・・・

再び統制師に復帰し、全羅左水営に帰るまでの道程は「二つの顔の李舜臣」にも詳しく書かれてあり、李舜臣が人をかき集めながら行く先々で食料を確保し、ほんの僅かな差で追って来た日本軍とよく鉢合わせしなかったなと驚きます。これは神業にちかいのでは?

そしてクォン・ジュンを訪ねます。
自分も李舜臣と共に見捨てられた立場のクォン・ジュンの朝廷に対する不満は大きいものでした。しかし李舜臣は
「自分も一時同じように考えた。けれどもまだ朝鮮という国は健在で、民衆は朝鮮の民衆でありたがっている。君はそんな民衆の期待に背を向けるのか?民衆を守らなければならない。」
と説得します。

死んだと思っていた水軍のムードメーカー、テマンも登場。しかし、その姿は下半身不随となっていました。笑顔と涙でぐしゃぐしゃになりながら「足がなくても出きる事はある、恩讐を返させて下さい」と訴えます。

12隻の艦隊と命を懸けた兵士たちが一つの旗の下に集まる。
「今日、朝鮮水軍は新しく生まれ変わったのだ」

新たな戦いの幕開け・・・

なんとなく、「ああ、人は皆自らの死に場所を求めて生きているのかもしれない」なんて思ってしまいました。
私の生きている場所は平和だけど、でも死に場所を求めて行きたいと。
それは後悔のないように生きたいという、希望の証なのかもしれません。

今日の放送は本当に切なかったです。




第94話 7月24日 放映

ヨシラはたった12隻で戦おうとせず、降伏すれば命だけは助けるという日本軍の伝言を持って来る。
李舜臣は再び朝鮮水軍を攻撃すれば、その時は朝鮮の海が日本水軍の墓場になるであろうと堂々と回答する。
天下の李舜臣と言えどもたったの12隻で何ができるかと、日本の将校達は嘲笑う。

あまりに不利な局面に無謀すぎるとの声を聞きながらも、李舜臣はあきらめずに情報を集め続け、自らも探査船に乗り視察をする。
そしてついに第二の見寧梁ともいえる、狭く、水流の早い海峡を見つけるのだった。

南原城までが落ち、晋州城の攻落を目前にしていた元帥クォン・ユルは、焦る気持ちで再建の可能性の低い水軍を立て直す代わり、水軍を陸軍に吸収して兵力を集中させた方がいいと提案すると、李舜臣は西海を通って首都を目指す敵の進路を遮断する方が最優先であり、水軍廃止はありえないという立場を明らかにする。
しかし切羽詰まったクォン・ユルは水軍を廃止するようにとの要請を朝廷に上げる。

ついに水軍を廃止せよとの御命が来るが李舜臣の意志は曲がげられなかった。
ペ・ソル始め何人かの将校は御命を受けない上官は認められないと言うと、李舜臣は最前線で命を懸けて戦う兵士たちの意向を聞いて判断する事を明かす。


<とぶわにの感想>

今日も泣かされました。TT
この不滅の李舜臣は、クライマックスに向けて回を追うごとにどんどん素晴らしくなっていきます。李舜臣役のキム・ミョンミン氏然り、他の出演者やスタッフの意気込みも感じられるし、演出もいいような気がします。

しかし!加藤清正と脇坂安治が押収した全羅左水営で弓射ちをするシーンがありましたが、この人たちの弓射ちの姿勢がちょっと・・・・だってへっぴり腰なんですもん!韓国の弓射ちの姿勢と違うという事を見せたかったのか、日本の将校を馬鹿馬鹿しく描きたかったのか、分かりませんがちょっとひどかったです。お陰様でうちの子供たちはバカうけ!3才児にも変だと思えるような格好だったんですから・・・
さらに、そんな格好でも大当たりしていましたが、その時に韓国の雅楽隊と伎生達が「おおーあたりー、アッサー」(聞き取れなかった)みたいなパンソリを歌うのですが、本当にばかばかしかった。
あんまりバカにすんな!と思いましたが、これは良識ある韓国のネチズンにも指摘されていましたね。これさえなければ今日の放送は最高だったのですが・・・

それはさて置き、12隻の艦隊、寄せ集めの兵士、このアイテムで千隻を優に超える日本水軍を打ち破るなんて、誰が考えても不可能です。
王も柳成龍でさえも、水軍を廃止し、兵力を集中させようとします。
しかし全羅南道の制海権を奪われたら、日本軍はそのまま海路を通ってソウルに攻め込む事は間違いありません。なんとしてもこの海で敵を迎え撃ちたい李舜臣です。
そして李舜臣は狭く流れの早い水道を見つけ「敵にとっても、自分にとっても“死地”である」と表現します。ここを決戦の場にしようと決意するのです。

李舜臣の超人的な精神力を感じられます。常人だったら圧力に屈するし、12隻VS1000隻という数のマジックにかかってしまいます。
どうしたらその精神力を維持できるのでしょうか?外からの重圧もそうですが、自分の内部からの重圧にどうやって耐えたのでしょうか?
死地に赴く者であったから可能であったのでしょうか?

さて、今日の名場面の一つは最後、李舜臣の演説シーンです。
演説は台本が上がって来たらこちらに韓国語対訳でお載せします。
有名な「大将船が先頭で戦いに挑む。生きようとするものは死に、死のうとするものは生きるだろう。我に続け!」という李舜臣の思いに足の使えないテマンが、そして一人、また一人と応えていきます。そして、大地を揺るがすようなシュプレヒコールとなり・・・

皆が不可能だと思った事をやり遂げる力、そんな力のかけらでもいいから欲しいと思いました。



--鳴梁海戦に向けて、李舜臣の演説--

朝鮮水軍は敗北する
我ら全て全滅し、この鳴梁の海は朝鮮水軍の墓場になる

敵はそう信じている
そして、友軍もほとんどが我ら朝鮮水軍の敗北を既成事実として受け止めている
私は・・・私は今まで6年間、多くの部下達を戦場に送り、一度も負けた事はない
それは!勝利を確信できない戦場に部下達を率いた事はないからだ!

しかし 今回は・・・私にも確信はない
数十倍に及ぶ敵と戦うには我らの兵力はあまりにもみずほらしく、また我ら水軍が戦う鳴梁の激しい逆流は、日本軍よりもさらに恐ろしい敵となって我らの行手を阻むだろう

それでも
このすべての悪条件を抱いても
私はあなた達と共に戦場に出たい

勝利への確信はない
たった一人の戦死者も出さずに戦場を脱出できるとも断言できない

私がただ一つ約束できる事は
私が朝鮮水軍の最前線を守る前衛隊になるということ!それだけだ!

大将船が一番先に敵陣に向けて進撃し、敵を全滅させない限り、絶対この海から逃げ出さない!

生きようと思えば死ぬだろう、死のうと思えば生きるだろう
命に代えてでもこの祖国を守りたい者は
我に続け!


韓国語対訳はこちらから




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